漠然とした生きづらさ、将来への不安

「今のままでいいのかな」

はっきりとした輪郭を持たない悩み

「以前は楽しめていたことが楽しめなくなった」

「なんとなく、人生このままでいいのかな?と思う時がある」

「今の暮らしに大きな不満があるわけじゃないけれど、死ぬまでこの生活を繰り返すと思うとなんだか暗い気持ちになる」

「これといった趣味もないし、仕事も楽しいわけじゃない」

「結婚して子供も育てている友人を見ていると、独身じゃないほうがいいのかも、と焦ってしまう」

「漠然といつも不安で、そんな自分を嫌だと思っているのに変われない」

「いろんなことが面倒で、生まれなきゃよかったと思うことがある」

………

今のままの生活を繰り返せば、多分生きられないというほどのことはない。

でも、いつも少し物足りなくて、なんだか不安定で、私はこのままで大丈夫なのかな?と思ってしまうことがある。

そんな時、本当は、私たちの周りには生き方を変えるきっかけがゴロゴロ転がっているはずです。たとえば新しい趣味を作るとか、新しい人と出会うとか、思い切って職を変えてみるとか…。まだやっていない「自分を変えるためのこと」が、きっと山のように。

だけど、そういう行動をするためのエネルギーが、そういうことを「頑張る」ほどの動機が、湧いてこない。そんなことをしても意味がないと感じる。

変わりたい気がするのに、変わるための力が出ない。

頭の中は「どうしよう」とせわしないのに、現実は少しも変わらなくて、だんだん自分に嫌気がさしてくる。

そんな毎日を送っていませんか。

幸せな人生はどこに?

ドライフラワーの花束

今はいろんな生き方の選択肢があって、何を選んでもいい時代です。

結婚してもしなくてもいいし、子供もいてもいなくてもOK。
働き方だって多様化していて、生き方の選択肢がたくさんあります。

でも、選択肢が増えることと、自分が何を選べば幸せになれるのかが分かることは違うから、困ってしまいますね。

もちろん、「確実に幸せになれる道」なんてない事も、「幸せになれるかどうか」がそこそこ自分次第なことも、誰もがうすうす分かっているはずです。

それでも、年を重ねるごとに小さな失敗にも臆病になったり、何か自分に変化を起こすためのエネルギーが湧いてこなかったりして、つい「何もしない」を選んでしまう。

何もしないから、何も変わらなくて、じんわりと焦りだけが増えていく。

それに、私たちはついつい、自分が幸せかどうかを他人と比べて測ってしまいます。

1日1日を振り返れば決して悪くはない暮らしをしていても、周囲の人から何か意見されたり、より「よさそうな」生活を見せられたりすると、途端に「わたしはこのままでいいのかな?」とモヤモヤがやってきますよね。

何一つ保障されない未来の不安定さに目を向けると、私たちはすぐに不安になってしまうのです。

私は何のために悩んでいるの

ところで、いま「あなたは何のために悩んでいるの?」と尋ねられたら、さっと答えることができますか。

答えはシンプルで、きっと、誰もが幸せになりたいから悩んでいるはずです。

幸せという言葉を使うとピンとこない人も、「気楽に生きたい」とか「今の苦しみをどうにかしたい」という意味でなら、きっと幸せを思い描くことはあるのではないでしょうか。

でも、私たちは少しずついろいろなことに悩んでいるうちに、だんだん悩むことに悩んだり、思考をこじらせてしまったりして、うっかり何のために悩んでいるのかが分からなくなってしまう事があります。

おまけに、自分にとっての幸せが何なのかも見失っていると、他人の生活や世間で言われる幸せのイメージに振り回されて、ゴールも見えなくなってしまいます。

出口を失った悩みは、ある人の中では怒りになって、ある人の中では無気力になって…と様々な形に変化して、別のお悩みを作ってしまうことすらあります。

それじゃあ、幸せになるどころか、泥沼に足を踏み入れていくようなものですね。

ですから私たちは、抱えている生きづらさや不安をどう解決するかはさておき、いつも心の芯のあたりに「幸せになるために悩んでいる」という旗を立てるべきなのかもしれません。

揺らぎのある不確定な人生の中で

自分の中の漠然とした生きづらさも、将来への不安も、幸せになりたいから悩んでいる。

そう考えてみると、

「なのに、どうして行動に移すのがこんなに面倒なんだろう」

「どうしたら変われるのかが分からない」

「何をやってもダメだと思ってしまう」

「人の意見に振り回されて、自分の気持ちがわからない」

こんな気持ちが出てくるかもしれません。

もし、先に進むことを考えるのが苦手なら、一緒に過去に戻ってみるのはどうでしょうか。

人生をふりかえってみると、いろいろな発見があるものです。

例えば、自分が前に進めない意味、とか。

もしくは、いつも不安が消えない理由、とか。

私たちには、どんな道を選ぶかよりも「どんな道を歩んでいても、そこそこ幸せだと思えるような心の基盤」を手にすることが大切なようにも思います。

そのためには、過去を振り返ってもう一度自分を知る時間が必要かもしれません。

自分が良いと思う道を選ぶのは、心が安定していればこそ、楽しいものです。

カウンセリングについて

※記事の内容はお悩みの原因や解決を決めつけるものではなく、考えられることについて一例を述べています。